NPO法人 ワーカーズネットかわさき 設立趣意

 

 働く人たちの労働環境は、今、危機にあります。

 

 非正規社員は、低賃金・不安定雇用の下、どんなに働いても人間らしい生活ができずにいます。正社員も「ブラック」企業をはじめ、厳しい競争・長時間労働・パワーハラスメントで使いつぶされています。労働法は無視され、違法な長時間労働、退職強要、解雇が横行しています。これに対し、正社員、非正規社員の分断は広がり、労働組合の組織率は低下し、抵抗する力は弱まっています。

 

 働く人たちは、不安定な雇用に置かれ、自分の将来を描けないでいます。

 

 20145月から、「NO!ブラック企業 ワーカーズネットかわさき」を任意団体で立ち上げ、川崎の若手弁護士や労働組合員を中心に、社会に埋もれた労働問題の掘り起こし、根本解決を目指し、毎月の夜間街頭労働相談、ブラック企業アンケート、SNSを使った情報発信、ワークルール教育などを行ってきました。

 

 この間の活動のなかで、労働者が抱える問題の総合的かつ根本解決に向けては、法的サポートだけではなく、医療、社会保障、さらには就労支援などの総合的なサポートのネットワークの必要性を実感しました。そして、労働組合の組織力の低下に伴い、特に若年層を中心にワークルールの知識の普及が不十分であり、ワークルール教育も課題となっています。また、労働問題を根本的に解決するためには、問題が発生する構造を明らかにし、社会問題として発信することが重要です。

 

 法人設立後は、泣き寝入りを強いられている働く人たちのために、アクセス容易なホットラインを開設し、街頭に立ち、相談事業によって、社会に埋もれている労働問題の解決に力を尽くします。また、主に若年層を対象に、ワークルールについて周知・教育する啓発事業を行います。さらに、問題の根本解決のために、政策提言事業を行います。 

 

 私たちは、川崎地域の働く人の権利擁護に向けて、市民に対して情報公開することで、地域社会や行政に信頼されるためにはNPO法人が適切と考え、NPO法人ワーカーズネットかわさきを設立します。

 

  

 

 2017年3月28日           

 

 NPO法人ワーカーズネットかわさき    

 

 

 

 

 

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